全体の平均
2023年の賃金構造基本統計調査によると、保健師の平均年収は約490万円です。前年から10万円も上がっているようですね。ただし、これはあくまで平均です。勤務先や経験年数によって差があることを理解しておきましょうね。とはいえ、一般企業の平均年収が約458万円なので、それよりも高い水準なのは確かです。
年齢・経験年数別
保健師の年収は年齢と共に上がっていきます。20代前半は約328万円ですが、40代後半になると500万円を超えますよ。ピークは50代前半で、55歳以降になると徐々に下がっていきます。ただし、男女差がある可能性も否めません。というのも、男性は産業保健師として高給与の企業に勤めているケースが多いからです。女性の場合、出産や育児の関係で離職することもあります。
経験年数についても、年齢と同様に年数を重ねるごとに年収は上がっていきます。経験年数が10年未満だと400万円前後ですが、20年以上だと500万円を軽く超えますよ。ただし、経験年数と年収が必ずしも比例するわけではないことを覚えておきましょう。同じ経験年数でも、勤務先の規模によってはそこまで年収は高くないかもしれません。中小企業や自治体に勤める保健師は、どうしても年収は低めになってしまいますね。
勤務先別
保健師の年収は勤務先によっても変わってきます。まず、行政保険師の場合は自治体に雇用されているので、年収は公務員給与表に応じて決められます。勤続年数が長くなればその分だけ年収は上がっていきますが、初任給は低めですね。ボーナスに関しては、民間企業よりも手厚い傾向にありますよ。行政保険師の平均年収は約500~600万円です。公務員扱いなので安定性がある点も大きなメリットですね。行政保険師についてより詳しく知りたい人は、以下のサイトを参考にしてください。
次に、産業保健師です。一般企業に勤めるので規模や業種によって年収が大幅に変わります。大手企業に勤める保健師は、年収が700万円を超えることもありますよ。一方、中小企業だと500万円を下回るケースも少なくありません。平均年収だと、約500~600万円でしょうか。産業保健師として多くの年収を得たいのであれば、大手企業を狙った方がいいですね。産業保健師についてより詳しく知りたい人は、以下のサイトを参考にしてください。
生活習慣病予防に携わる機会は少ないですが、人気の高い勤務先の1つが教育機関ですね。教育機関で働く保健師は学校保健師と呼ばれます。学校保健師の平均年収は約450~550万円ですが、公立校だとそこまで高くはなりません。学校保健師についてより詳しく知りたい人は、以下のサイトを参考にしてください。
なお、病院で働く保健師の平均年収は約450~550万円です。規模の大きい病院ほど給与水準は高いですよ。夜勤や当直がある場合、さらに年収は上積みされるでしょう。
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必要な資格やなるまでの過程
すでに看護師の資格を持っているのであれば、保健師養成学校に入学するか大学に編入することで受験資格を得られますよ。それぞれの方法のメリットや特徴を理解した上で、自分に合ったルートを選んでくださいね。
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保健師ってどんな仕事?
看護師と保健師は似て非なるものです。健康管理や家族へのケアを行うという点では共通していますが、保健師は治療だけでなく予防にも取り組みます。高齢化が進む日本においては保健師の重要性が増していますよ。